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鼻水・鼻づまり・目のかゆみ、花粉症、アレルギー性鼻炎

症状


鼻水・鼻づまり・目のかゆみ、花粉症、アレルギー性鼻炎

当院のはり治療は、どのような病気や症状でも、からだ全体を調整することを第一とします。そうすることが、からだに備わっている自然に治る力を発現させるからです。 花粉症やアレルギー性鼻炎は、免疫系の異常反応で一度かかると治らないはずですが、数回はり治療を受けただけでそのシーズンはほとんど花粉症が気にならなかったり、以前より軽い症状で過ごせたりします。

たとえば、前年の12月から翌年1月かけて腰痛とひざ関節痛のはり治療に来ていたある50才代男性が、2月来院して言いました『今年は花粉症にならないんだけど、はり治療しているからかなァ〜?』と。彼は若いころから重症の花粉症だったそうですが、花粉飛散量が過去最高と言われた年に職場などでまわりの人の花粉症が始まっているにもかかわらず全く症状がなかったと言います。彼は、12月から1月の二ヶ月間に7〜8回腰痛とひざ関節痛の治療に来院しただけで、その時は花粉症についてはなにも言っていませんでしたので、とくに花粉症の治療を加えることもありませんでした。ただ、からだに備わっている自然に治る力を発現させるためのからだ全体を調整する(臓腑経脈の虚実を調える)治療を腰やひざ関節の局所の治療に優先して行っただけでした。

はり治療で完全に花粉症やアレルギー性鼻炎が治るのかと言うと、完全とは言えないのも事実です。先の例の男性は、2月から3月中旬まで無症状のまま過ごせましたが、3月下旬にゴルフへ行き杉林から花粉が煙り立つなかでプレーしていたらくしゃみとともに鼻水と目のかゆみが始まってしまったと言います。大量の花粉にさらされたり、体調管理が悪いとはり治療していてもやはり症状が出てしまいます。ゴルフ場で大量の花粉を直接浴びてしまった彼ですが、それでも以前より症状が軽いと言うことでした。

具体的にはり治療ではどうするのか? 当院では、手首の橈骨動脈の拍動部で脈診(みゃくしん)を行い、舌を見て舌診(ぜつしん)を行い、経脈の反応点(経穴:ツボ)の緊張や圧痛(あつつう:押すと痛いまたは気持ちいいなど)を見て臓腑(ぞうふ:内臓)経脈(けいみゃく:気と血液が流れる通路)の異常を判断し、それに対応するツボ(おもに手足のツボ)にはりを打ち調整します。鼻水や鼻づまりなどの症状がある場合には、鼻の周囲のツボを使うこともあります。

◇ 鼻水

鼻水は、肺の気虚、陽気の不足によって起こります。肺の気は体表を暖め守るはたらきをします。鼻の粘膜表面を守るのこのも肺の気により守られ固められています。それが弱いと、鼻水が漏れ出てしまいます。鼻水症状が起きやすい人は、一般的に、寒がりで風邪をひきやすい傾向にあります。はり治療でこれらの寒がりで風邪をひきやすい傾向も改善します。原因は肺気、陽気の不足にありますから、足りないもの(気、陽気)を補いことが治療になりますが、脈診、舌診で風邪や寒邪など邪気の存在が認められる場合は先ずそれを取り除くことが必要となります。

◇ 鼻づまり

鼻づまりは、肺の気の流れが鬱滞しスムーズに流れないことで起きます。このタイプの人は上の鼻水やや体力がある場合です。はり治療では、不足を補う方法を補法と言い、邪気や気の有餘、過剰にありすぎるものを取り除く方法を瀉法(しゃほう)と言いますが、鼻づまりの気の鬱滞では瀉法を用います。

目のかゆみがスッキリ!

◇ 目のかゆみ

かゆみと言う症状は、熱によって起こります。目のかゆみがある場合、目は充血して赤くなっているはずですが、赤いと言う色も熱(火熱)を意味します。熱を取り除く方法もはり治療にあります。鼻水の気や陽気の不足の場合では、陽気を補う方法として灸を用いることも出来ますが、熱が原因のかゆみの症状では灸は適さない方法となります。