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自分自分治す

腰腿点・・ヨウタイテン・・「痛みを止める要穴」
自分で指で押しても効果があります。

このツボは “腰痛”を治療するツボとされていますが、腰
痛や臀部、大腿部の痛み以外に、生理痛便秘にも効
果があるとされます。     自分で治せたら〜いいね!



[1]手の甲のこの辺にツボはあります

ドコをどう押せばいいのか説明して行きましょう。





[2] 手を身体全体と対応させて観ると

「足のつぼ」や「耳の針」などは「耳」や「足の裏」の局所に身体全体を対応させま
す。これは東洋医学によくある身体の見方です。「腰腿点」も同じように手を全身に
対応させて考えます。そうすると、第1・第2中手骨の間の付け根寄りのところと、
第4・第5中手骨の間の付け根寄りのところに腰痛に関連した反応が出ることにな
るのでは・・・と言うことになります。ツボは、どちらも指先で強く押して最も痛い点に
取ります。下図[3]参照。





[3] 骨の位置から見た「腰腿点」のツボの位置

  • 腰腿点のツボの位置は第1・第2中手骨の間と第4・第5中手骨の間の2ヶ所あります。どちらも、基部(中手骨の付け根)に近いところで、圧痛(押すと痛い)の最も強いところに取ります。
  • 左手(図に同じ)の場合、たとえば痛みが腰の左側にあれば小指側に圧痛が出やすく、痛みが腰の右側にあれば親指側か、または、逆の右手の小指側に圧痛が現れやすいことになります。
  • 腰全体や腰の痛い場所がはっきりしない場合は、左右療法の手の圧痛を押し比べて最も痛い方を用います。





[4] 「腰腿点」ツボの押し方

  • 前述[3]で取った「腰腿点」のツボの位置(最も痛い点)に中指の先を当て、その両側に示
    指・薬指を合わせます。
  • 強く押し込みながら、小刻みに中手骨に沿って動かします。
  • 押し込む方向は第5よりも第4中手骨側へ向けた方が圧痛が強い場合が多いようです。圧
    痛の強い方向へ押します。
  • この指圧方法を行いながら、腰を動かしましょう

・ 腰痛が強い場合は仰臥位(上を向いて寝た姿勢)で、膝を立てて少しお尻を上げ、
そのお尻をわずかに左右へ動かします。痛ければ中止します。動きは痛くない範囲で
かまいませんが、右へ動かして痛みを感じたら逆に左へ動かし、左へ動かして痛みを
感じたら逆に右へ動かす・・・を「腰腿点」の指圧と同時に繰り返すと、痛みを感じず動
かせる範囲が広がります。注意として動作はゆっくり行います。


・ 腰痛の程度が軽ければ腰掛けた姿勢でもできます。やはり「腰腿点」を指圧しなが
ら、腰掛けた姿勢で側屈します。側屈の方向は、両方向ですが側屈して痛みを感じた
ら逆方向へ側屈するの繰り返しです。やはり、ゆっくり行いましょう。食卓や机を前にし
て手は卓上に置くようにして行えば動作が安定します。


・ 動作で痛みが増すようであれば中止しましょう。


  • 示指・中指・薬指の3本指で指圧する理由 : 指圧は指一本でも良いのですが、一本だと
    指先の関節を傷めることがあるためです
  • 生理痛、便秘にも効果!? : このツボは、腰痛、腰臀部・大腿部の痛みの他、腹
    部の痛みや症状に効く場合があると言います。骨盤腔内臓器に関連すものには期待できそ
    うです。生理痛、便秘の方お試しの上効果の「あり・なし」をご連絡くだい。           
       ・・・・・・Eメール・・・・・




[5] この考えを発展させると・・・肩や首も

中指の末節(先端)が頭部です。ならば、中指は頚部(首)、第3中手骨から手根骨にかけてが背
骨(胸椎、腰椎)と言うことになります。ただ、頚椎と胸椎の境と胸椎と腰椎の境は明確でないよう
です。私自身が試した範囲では、頚肩部の凝り感や、背中の張りにも軽減感があるようです。




[6]首や肩、腕の症状には・・・

  • 首の左側の張りや痛み、左の肩の凝り、五十肩、腕の症状には、左手の中手基節間関節
    の小指側に関節のふくらみを示指と中指の先で挟むように当て中指に薬指を合わせ圧迫し
    ながら第3中手骨に沿って小刻みに動かします。
  • 首の右側の張りや痛み、右の肩の凝り、五十肩、腕の症状では、右手を同じように用いま
    す。
  • 左の首や肩の症状に、右手の中手基節間関節の親指側、または、右の首や肩の症状に、
    左手の中手基節間関節の親指側を使っても効果がありそうですが、圧痛が強ければ用いて
    も良いでしょう。
  • 指圧と同時に首を反対側へ側屈して患側(痛みや症状がある方側)の側頚部の筋(斜角筋)
    をストレッチします。つっぱり感が意識されるところまで側屈し10秒程度その姿勢でいます。
    これを10回程度繰り返します。
  • 側屈動作はゆっくり行い、痛みがあれば中止します。




[7]背中の凝りや張りには・・・

  • まず、左手の第3中手骨を背骨と見ると、第3中手骨の親指側(第2中手骨との間)は、背部
    の右側に、第3中手骨の小指側(第4中手骨との間)では背部の左側に対応します。右手で
    はこの逆となります。
  • 三本の指の当て方は、先ず押さえる右手中指を、左手の第3・第4中手骨間の手根寄りで骨
    間の隙間が終わるところに当てます。示指は骨間沿って中指に合わせ、薬指は中指に合わ
    せると第3・第4中手骨基部の間から手根骨にかかる辺りに当たります。
  • また、左手の第3中手骨の親指側(第2中手骨との間、背部右に対応)も指の当て方は上に
    同じです。
  • 左背部に張りや痛みがある場合は、左手の第3中手骨の小指側(第4中手骨との間)と右手
    第3中手骨の親指側(第2中手骨との間)に圧痛が現れやすく、右背部の張りや痛みでは、
    左手の第3中手骨の親指側(第2中手骨との間)と右手の小指側(第4中手骨との間)に圧
    痛が現れやすいと言うことになり、この圧痛が治療点となります。
  • 椅子に腰かけた姿勢で前述のように指三本で圧迫し骨に沿って小刻みに動かしながら、前
    屈(お辞儀する方向へ前へ曲げる)しますが、このとき、頭から順に前へ丸まってゆくイメー
    ジでゆっくり行います。背中につっぱり感を感じたところで10秒ほど静止し姿勢を戻します。
    これを10回ほど繰り返します。





腰痛など痛みが強い場合、上記方法で軽減感があるうちに鍼治療を受けましょう。
また、姿勢や動作で再燃(痛みや症状が再び増悪する)場合があります。     


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